2020年04月12日
a prayer・・・
梨の花が咲く頃は、高校の授業準備や新年度のコンサート準備に毎年追われていた。
当たり前だった日常が、当たり前ではなくなって
幸福の本当の意味を考える時間が圧倒的に増えた。
《梨 花言葉「愛情」》
1年前、2年前に日常だったことが、今は「願い」「希望」に変わっている。
大切な人たち、名前も顔も知らない、出会ったことのない人も、
みんなみんなに日常の幸福が訪れますように。。。
a prayer・・・
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2020年04月08日
コンサート『Salon de Musique vol.2 』チケット販売見合わせのお知らせ。
チケット販売見合わせのお知らせです。
2020年度県民協働企画事業
コンサート『Salon de Musique vol.2 -音楽とトークとスイーツと-』のチケット販売見合わせのお知らせです。
7月5日(日)、滋賀県立文化産業交流会館小劇場を会場に、14時開演(13時30分開場)を予定しておりました『Salon de Musique vol.2 -音楽とトークとスイーツと-』は、新型コロナウイルスの感染拡大が収束していないことから、当面の間チケット販売(4月11日〜)を見合わせることにいたしました。
チケット販売日および公演実施の有無(延期等を含む)については、順次お知らせさせていただきます。
私があたためてきたこの企画は、決してなくなりません。
お客様、仲間とスタッフがのびのびと音楽を楽しめる環境はきっと来ます。
その時まで、お楽しみは大事にとっておきましょう。
滋賀県でも感染者数が着実に増えている今、自分にとって、周りの人にとって「何をすることが大事か」を真剣に考える時だと考えます。
「焦り」「不安」「怒り」・・・
人間の弱さを見透かすように、コロナウィルスはこの3つを武器にして、平和な時代を生きてきた私達に対し、「自身と戦う強さ」がどれくらいあるかを試しているように思えてなりません。
そしてこの、「焦りウイルス」「不安ウイルス」「怒りウイルス」を発症させる原因となる、最も手に負えないウイルスが、「無神経ウイルス」です。
「無神経ウイルス」に効くワクチンは今の所ありません。
でも、「勇気」という免疫は、一人より二人、二人より三人と、地域・国レベルで強くなると思うのです。
勇気=正しい判断・行動力
そのことをいつも頭において考え、行動したいと思っています。
新型コロナウイルスの感染によって、知らず知らずに心を病んでいる人もいます。
私自身もそうかもしれません。
良い意味でも、悪い意味でも、心には目に見えるメモリがないのです。
新型コロナウイルス感染者に効くワクチンを待ちつつ、個々の「勇気免疫体」を増やしていきましょう。
そう・・・笑顔、えがお、EGAO。。。
《2018年 春》
2020年04月04日
-しあわせは どこにある?。。。
3月になって、
空を見上げる回数が増えた気がする。
目的無くドアを開けて外に出ることが、
とても懐かしいのだ。
娘たちが小さな頃は「目的なく外に出る」事が目的だった。
そんな時の風景や表情のほうが、
心に鮮明だから不思議だ。
「今」がいつまで続くのか、
ときを早送りしてみたくなるけれど、
瞬きする間に入れ替わる「現実」と「非現実」は、
誰に操ることもできない。
”-しあわせは どこにある?”
問いかける詩人の心に到達できるのは、
いったいいつのことだろう。。。
草に寝て
それは 花にへりどられた 高原の
林のなかの草地であった 小鳥らの
たのしい唄をくりかえす 美しい声が
まどろんだ耳のそばで きこえてゐた
私たちは 山のあちらに
青く 光ってゐる空を
淡く ながれてゆく雲を
ながめてゐた 言葉すくなく
-しあわせは どこにある?
山のあちらの あの青い空に そして
その下の ちひさな 見知らない村に
私たちの 心は あたたかだった
山は やさしく 陽にてらされてゐた
希望を夢を 小鳥と花と
私たちの友だちだった
六月の或る日曜日に
~立原道造~
2020年03月25日
「Salon de Musique-音楽とトークとスイーツと-」 Vol.2 & 今後の湖音活動について。
昨年開催しましたコンサート「Salon de Musique-音楽とトークとスイーツと-』 Vol.2 (県民協働企画事業)開催のお知らせです。
第2回目となる今回は、マリンバや打楽器を加え、華やかなパリから世界へと広がる演奏曲目でプログラムを構成しました。
パリで活躍した音楽家を中心に、フランスからアメリカ、スペイン、アルゼンチンなど、作曲家たちのルーツや音楽について語りながら、歌とサックス、マリンバ、ピアノによるソロやアンサンブルでステージを彩ります。
今回のスイーツは、私も大好きな長浜の Ichigo ichiE(イチゴイチエ)さんのお菓子です。
また、コンサート開演前(13:00-13:20)には、ラ・ルミエールによるウエルカム・コンサートをロビーにて開催します。
初夏の午後のひとときを、フランスゆかりの音楽とお菓子でお楽しみください。
◆コンサートに伴う今後の湖音の対応について 大切なおしらせ◆
昨年の7月、満席のお客様を文化産業交流会館におむかえし開催した1回目。
このときには出演者もお客様も、今の状況を想像すらしていなかったと思います。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が確認されたのは、コンサートからわずか5ヶ月後の12月でした。
その時は知識も不安もなく、おそらく私も含め多くの人は「他人事」のような感覚であったのかもしれません。
コンサートや多種なイベントは大きな影響を受けています。
音楽業界だけでなく、「思うように(まったく)仕事ができない。」「思うように病気の治療が出来ない。」など、多くの人が近年経験したことのない不自由さや憤りを感じています。
今後、私のブロブでお知らせしたコンサートにおいて、延期や中止の判断がなされた場合、お客様に御迷惑をおかけしないよう、主催者が責任を持って対応します。このコンサート企画は決してなくなりません。
また、出演者全員でのリハーサルや、ラ・ルミエールによるウエルカム・コンサートの練習においても、限られた空間の中で人が寄り、コミュニケーションをとるいう点で、今後の新型コロナウイルス感染の経過をみながら、慎重に判断させていただきます。
企画者として、共演者やコーラスのメンバーを不安にさせないことも大きな責任の1つと私は考えています。
◆ラ・ルミエールのメンバーへ◆
みなさんに会えない寂しさを、日々感じて過ごしています。
「自粛」と「我慢」。
どちらも自主的であり、どちらも受け身的ですね。
「歌うこと」は「話すこと」よりも、人への病気の感染力は強いように思います。
また、喉を潤すためのお茶やミネラルウォーターを口に含むことで、その分拡散されるものも多くなります。
よく言われている、「人と人との距離を開ければいい」という不確定で無責任な認識は、病気を拡大させるもとです。
お仕事の合間をぬって練習に通ってくれるメンバー。
家族の介護をしながら、時間を作ってさんかしてくれるメンバー。
仲間のことを絶えず思い、ムード作りを欠かさないメンバー。
早くみんなで歌いたいですね。
4月のにメンバー専用のyoutubeで、曲について、練習について、そして楽曲のポイントについて配信する予定ですので、グループLINEを楽しみに待っていてください。もちろん、私からのメッセージ付きです。
今うたえなくても、必ずうたえる時が来ます。
だから、今は自分と向き合って、自分と二人きりで歌ってみてください。
小さな声で構いません。
自分の声だけに耳をすませてみてください。
歌を愛する人のもとから、歌は決して離れてはいきません。。。
第2回目となる今回は、マリンバや打楽器を加え、華やかなパリから世界へと広がる演奏曲目でプログラムを構成しました。
パリで活躍した音楽家を中心に、フランスからアメリカ、スペイン、アルゼンチンなど、作曲家たちのルーツや音楽について語りながら、歌とサックス、マリンバ、ピアノによるソロやアンサンブルでステージを彩ります。
今回のスイーツは、私も大好きな長浜の Ichigo ichiE(イチゴイチエ)さんのお菓子です。
また、コンサート開演前(13:00-13:20)には、ラ・ルミエールによるウエルカム・コンサートをロビーにて開催します。
初夏の午後のひとときを、フランスゆかりの音楽とお菓子でお楽しみください。
◆コンサートに伴う今後の湖音の対応について 大切なおしらせ◆
昨年の7月、満席のお客様を文化産業交流会館におむかえし開催した1回目。
このときには出演者もお客様も、今の状況を想像すらしていなかったと思います。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が確認されたのは、コンサートからわずか5ヶ月後の12月でした。
その時は知識も不安もなく、おそらく私も含め多くの人は「他人事」のような感覚であったのかもしれません。
コンサートや多種なイベントは大きな影響を受けています。
音楽業界だけでなく、「思うように(まったく)仕事ができない。」「思うように病気の治療が出来ない。」など、多くの人が近年経験したことのない不自由さや憤りを感じています。
今後、私のブロブでお知らせしたコンサートにおいて、延期や中止の判断がなされた場合、お客様に御迷惑をおかけしないよう、主催者が責任を持って対応します。このコンサート企画は決してなくなりません。
また、出演者全員でのリハーサルや、ラ・ルミエールによるウエルカム・コンサートの練習においても、限られた空間の中で人が寄り、コミュニケーションをとるいう点で、今後の新型コロナウイルス感染の経過をみながら、慎重に判断させていただきます。
企画者として、共演者やコーラスのメンバーを不安にさせないことも大きな責任の1つと私は考えています。
◆ラ・ルミエールのメンバーへ◆
みなさんに会えない寂しさを、日々感じて過ごしています。
「自粛」と「我慢」。
どちらも自主的であり、どちらも受け身的ですね。
「歌うこと」は「話すこと」よりも、人への病気の感染力は強いように思います。
また、喉を潤すためのお茶やミネラルウォーターを口に含むことで、その分拡散されるものも多くなります。
よく言われている、「人と人との距離を開ければいい」という不確定で無責任な認識は、病気を拡大させるもとです。
お仕事の合間をぬって練習に通ってくれるメンバー。
家族の介護をしながら、時間を作ってさんかしてくれるメンバー。
仲間のことを絶えず思い、ムード作りを欠かさないメンバー。
早くみんなで歌いたいですね。
4月のにメンバー専用のyoutubeで、曲について、練習について、そして楽曲のポイントについて配信する予定ですので、グループLINEを楽しみに待っていてください。もちろん、私からのメッセージ付きです。
今うたえなくても、必ずうたえる時が来ます。
だから、今は自分と向き合って、自分と二人きりで歌ってみてください。
小さな声で構いません。
自分の声だけに耳をすませてみてください。
歌を愛する人のもとから、歌は決して離れてはいきません。。。
2020年03月20日
お庭とお花とミートちゃん。。。
人には、自然との触れ合いが必要です。
わたし達はみな宇宙の一部なの。
宇宙を傷めることは、自分の体を傷つけているのと同じことよ。
ターシャ・テューダー『思うとおりに歩めばいいのよ』(KADOKAWA)より
今日は、昨年12月に開催したリードオルガンのコンサートでお世話になった、ひこね文化デザインフォーラムお庭のガーデニングを楽しみました。
デザインフォーラムの中島早紀さんとミートちゃん、県立大学の奥貫先生と一緒に、ユーカリの移植、シラン・クリスマスローズ・ギボウシ・ヤマボウシなどの植え付けで、ほっこり楽しい時間を過ごしました。
まずは、大好きなミートちゃんにご挨拶。
土はとても良い匂いで、ずっと植わっていた大きな松の根っこが、このお庭を守っているようでした。
フォーラムの人たちで、お掃除やお手入れがされていたので、すぐに植え付けにかかれました。
ブログでもご紹介したクリスマスローズは、萼片の真ん中に、そろそろ種を持ち始めました。
種がこぼれるのと、株が増えていくのを見越して、植える位置を考えるのはとても楽しい過程です。
自生している植物は、その場所を好み、そこが居心地が良いから育つので、なるべく動かさないようにします。
植物も人も、「居心地」は大切。。。
芽吹く春、真夏の日照り、秋の夕暮れ、冬の雪景色・・・
植物は四季折々に違った「絵」をわたし達に見せてくれる。
新緑の頃、どんな景色になるのか、ドキドキしながらまちましょう。
奥貫先生、誰も動かせないような石の移動、たくさんの植物をありがとうございました。
戸所先生、鯛焼きの差し入れ、ごちそうさまでした。
中島さん、一緒に作業ありがとうございました。お茶にお菓子、美味しかったです。
そして作業の間、ずっと見守ってくれていたミートちゃん、ありがとう。
あなたを抱きしめていると、遠くに感じていた春のあたたかさを間近に感じました。。。
お見送り、ありがとうございました。。。
2020年03月16日
クリスマスローズを一緒に育てませんか?
・・・花や植物から元気をもらう・・・
こんな感覚を知らず知らずのうちのおぼえた私は、なんて幸せなんだろうと思います。
絵を見ても、音楽を聴いても、この感覚は寄り添うように、いつも私の隣にいるからです。
《クリスマスローズ 花言葉「私の不安を和らげて」》
花は、多くの人が集まるガーデンでも、一生誰にも見つけられず終わっていく裏庭でも、全力無我に咲きます。
お花が好きな人に、素敵な名前とエピソードを持つお花「クリスマスローズ」の鉢植えをご紹介します。
有機のお野菜を作っている畑の土で育った健康なクリスマスローズを、鉢や地植えで育ててみませんか?
クリスマスローズは名前が素敵なので、その花を知っているだけで、なんだか自分がオシャレになった気がします。
今まさに満開のこの宿根草はイメージよりも力強く、花びらに見える萼片は、切り花にしても想像以上に長持ちします。
我が家のクリスマスローズは、お庭に花の少ない寒く寂しい時期、毎年「もうすぐ春だよ」と言わんばかりに、一足早い満開のお花見を楽しませてくれます。
◆お色
「ワイン」「ピンク」「白の斑入り」「クリーム」の4色。
今回は、とても育てやすい品種の4色で、和・洋どちらのお庭にも馴染みます。
◆鉢サイズ
大(黒鉢)直径24cm 高さ21cm 2,000円
中(緑)直径18cm 高さ16cm 1,500円
◆クリスマスローズとのお付き合いの仕方
明るめの半日陰。
鉢植え・コンテナ植えの場合はお水をきらさないように。
地植えの場合は特にお水やりは必要ありませんが、夏場は様子を見てお水をあげてください。
種がこぼれ落ちると、次の年、次々に可愛らしい芽が出て次第に増えていきます。
◆どのサイズにも4種類のお色があります。
●ワイン(大)
●ピンク(中)
●白の斑入り(大)
●白(大)
クリスマスローズをご希望の方は、下記のメールにご連絡ください。
siga.hanauta@gmail.com (白谷仁子)
*「ユウスゲ」「ラ・ルミエール」「レスピラシオン」「まいばら市民コーラス」「湖音の会」メンバーの方は、通常の連絡方法でおしらせください。
お届方法などは、個別にご対応いたします。
ご連絡、楽しみにお待ちしています。
2020年03月09日
Dreams come true...
1日は、小さな一生。
朝の目覚めに生まれ、夜、一日を終わらせるために眠る・・・
小さい時、真剣に心配したことがある。
「私は10年後、そのまた10年後、生きているのかな・・・?」
考えていたら怖くなって、夜眠れない日もあった。
その心配していた10年後をとっくに過ぎた今も、ふと考えるときがあるが、昔のように怖くて眠れないことはない。
ただ、私はこの年になっても、誕生日が来ると嬉しくなる。
砂粒よりも小さな自分が、大きな宇宙の一部になっていると自負できることに、喜びを感じる。
そしてお願い事をする。
「来年も、こんな気持でお誕生日を迎えられますように。ずっと歌い続けられますように・・・」と。
When you wish upon a star
makes no difference who you are
Anything your heart desires
Will come to you
If your heart is in your dream
No request is too extreme
When you wish upon a star
As dreamers do
Fate is kind
She brings to those who love
The sweet fulfillment of
Their secret longing
Like abolt out of the blue
Fate steps in and sees you through
When you wish upon a star
Your dreams come true
Fate is kind
She brings to those who love
The sweet fulfillment of
Their secret longing
When you wish upon a star
You dreams come true
When you wish upon a star
You dreams come true
Dreams come true...
Ned Washington
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2020年03月03日
その手は生きる。。。
その手にふれると温かで
その手をにぎると微笑みの中
その手はときに無情で
その手の無力さに思いは崩れ
その手はある日とても小さく
その手はやがて諦めを教える
温かさも、微笑みも、小さな幸せの中にあった。
無情さや無力さ、諦めは、その手の中に消えていった。
永遠は形にならず、声にならず、歌にならず。
ただ、心の中にだけ生きる。
私が生き続ければ、その手は私の中に生き続ける。。。
2020年03月01日
仰げば尊し。。。
春やとき(疾き) 花や遅きと聞き分かむ
鶯だにも 鳴かずもあるかな
古今集 春上
《スイートピー 花言葉「門出」》
毎年おなじ卒業式歌が、その都度春の風のように新鮮に感じられるのは、主役となる卒業生のそれぞれのドラマが、それだけ輝いていたからだろう。
今年は異例の「在校生のいない卒業式」であったものの、体育館に響く歌声はやはり、毎年同様に特別でキラキラしていた。
校長先生の式辞をグランドピアノを前に聴きながら、「心の気付き」という1フレーズが心に残った。
新しい門出に、若いこの子達の心にはどんな「気付き」が生まれるのだろう。
春やとき(疾き) 花や遅きと聞き分かむ
鶯だにも 鳴かずもあるかな
春が来るのが早いの?花が咲くのが遅いの?
鶯の声はいつになったら聞こえるの?
待っていては何も気付けない。
枯れ草をめくってみてごらん。
もっとよく耳をすませてみてごらん。
そうすれば、見えなかったもの、聞こえなかったものが、心のなかでめばえてくるはず。。。
ステージに飾られた華やかな花の中に、可愛らしいスイートピーを見つけた。
式歌『仰げば尊し』のなかの一節。
「思えばいと疾し このとし月」
時間の長さはみんな平等だけど、その厚みは人それぞれ違う。
気付かされることよりも、自らが気付くことの尊さを、ずっと忘れずにいてほしい。。
2020年02月27日
式歌の意味。。。
小・中学校、高等学校の卒業式歌はさまざまで、
その学校の伝統を守り歌い継がれているものや、
年ごとに先生や生徒の思いや工夫によって変わる場合もある。
卒業生にとって、
ともに過ごした友達と最後に声を合わせる卒業式歌は、
特別なものであってほしいといつも思う。
式歌の指導に入ると、
その学校の生徒の様子や先生の一生懸命さは、
手にとるようにわかる。
「歌」は、
それだけたくさんのものを映し出す力を持っているから。
声帯を通った息は体に支えられて「顔(口)」で最後の仕上げをし外に出される。
「眼」「頬」「鼻」「口」それぞれが声を色づけていく。
そして大勢のそれが一つになる。
今日は、
米原市立柏原中学校に出かけた。
全校生徒を合わせても60名に満たないこの学校には、
文化祭の全校合唱指導にも入っている。
殆どの中学校が「コンクール」という競いの中で合唱をする中、
この学校では1年から3年までが一つになって曲を仕上げる。
文化祭を楽しみにしている自分たち、
その姿をたのしみにやってくる家族や地域の人のために頑張るのだ。
その「こころ」は、
勝ち負けを意識して練習を始めるのとは、
きっとスタートから少し違うかもしれない。
今年の式歌は『友〜旅立ちの時』(北川悠仁 作詞・作曲/相澤直人 編曲)。
リズムを大勢で揃えるのがひとつの課題だが、
言葉を大切に理解しながら歌うと、
不思議と少しずつそろってくる。
生徒たちの素直さは、
曲の仕上がりをうんと早くする。
「vocaliseは卒業生ひとりひとりがそこにメッセージを込めよう。単なる母音ではないからね。」
わたしの呼びかけに数人の女子がニッコリ微笑んだ。
授業がおわるころには倍の声が出ていた生徒たち。
この子達が卒業式歌の意味を噛みしめるのは、
うんとうんと先かもしれないが、
どうかその素直な瞳と声で、
あなたたちの卒業式を飾って欲しい。。。